毛をたずねて ~ 刷毛談義 ~第二編 中国羊毛
[第19回] 中国羊毛

中国では古来より牧羊が盛んであるが、食肉・毛皮の用途が主流であり近代に至るまで羊毛はあまり顧みられてこなかった。
このため、羊毛の品質もそれほど良いとは言えない。
(筆用及び刷毛用として輸入される)「羊」「緬羊」「山羊」の毛はこれを総括してヒツジと呼称しており、山羊の毛を羊毛と呼んでも誤りではない。
山羊の毛は若いものほど美しいが、六才くらいになると毛筋が太くなり織物などには向かなくなる。
一方、これら筋の太い毛は、刷毛・筆用の用途としては優秀であるので、日本において筆・刷毛の羊毛製といわれる物には、ほとんど大部分が中国からの輸入山羊毛が用いられている。
本節では、その他中国における近代牧羊の歴史やヒツジ類に関するエピソードを紹介する。
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[第19回] 中国羊毛(約2.69MB)