毛をたずねて ~ 刷毛談義 ~第一編 筆
[第15回] 筆

一説によると、筆の起源は二千数百年前、中国・秦の蒙恬将軍がつくりはじめたものと伝えられるが、筆はその前から存在していたことが明らかであり、筆に兎毛を使ったのが蒙恬の発明によるというのが正しいようだ。
わが国には、今から千八百年ほど前に、文字と共に百済より伝わったとされる。
奈良筆の起源は、弘法大師(空海)が遣唐使として入唐中に製筆法を学び、帰朝後に奈良地方の住民にこれを伝えて作らせたことに起源を持つ。
俗に「弘法筆を選ばず」と言うが、弘法は筆に特に深い関心を持ち、自らも製筆法を学び、書体に適する各種の筆を作らせたその事跡から見ても「弘法筆を選ぶ」との表現が適当ではあるまいか。
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