毛をたずねて ~ 刷毛談義 ~第一編 糊刷毛:掛軸
[第05回] 糊刷毛:掛軸

掛け軸は、チベット付近にて信仰のため仏画に軸をつけたことに始まると考えられる。
わが国においても、掛け軸に描かれていたのは、当初は曼荼羅等、信仰の客体であったが、次第に信仰の意味を離れて鑑賞の対象に変遷した。
鎌倉・室町時代に建造物に床の間の作られるに及んで、ついには室内装飾に用いられるようになったといわれている。
床の間自身、前身は武家の家において寺院の仏壇にならって、本尊の存するところとして作られた空間である。
すなわち、掛け軸と床の間とはもとより一対のものであったわけで、今日床の間に掛け軸を飾ることは理に適っているといえる。
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