毛をたずねて ~ 刷毛談義 ~第一編 糊刷毛:唐傘
[第07回] 糊刷毛:唐傘

語源的には笠はかぶるもの、傘は差しかざすものを意味する。
古来日本には笠のみ存したため、中国より伝来した傘を区別し「カラカサ」と呼び習わしたともいう。
唐傘は古くは開いたままのものであったが、時代が下り千年程前には既に開閉自在の唐傘があったらしい。
本稿では、特に江戸期を中心とした、傘にまつわる逸話を多数紹介するが、これによると傘がどれほど庶民生活に密接な道具であったかを伺い知ることができる。
さて、使い古された唐傘は、油紙ははがして獣肉の包み紙に利用し、竹骨は刷毛の耳に打ち込む竹釘などに再利用された。
唐傘の製造工程には刷毛が必需品であるが、一方その刷毛の製作にも唐傘が一役買っていたのであった。
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